【陣痛&出産&立ち会い(後編)】人生最大の痛みに夫ができる心構えとサポートについて研究

育児

こんにちは。パパ育ラボTa室長です。

今回は、人生最大の痛みである陣痛から分娩について研究をしていきます。
陣痛はとんでもなく痛いものとは知っていると思いますが、これからパパになる夫ができることはあるのでしょうか?陣痛が来たらいつ病院にいくのか?どうやっていくのか?
パパも初めてのことでイメージが持てずに不安な方も多いのではないでしょうか。

陣痛や分娩の夫の対応が今後一生のママとパパとの関係に影響するとも言われています。
この記事では、できる準備や知っておけるとよいことを紹介します。
これからパパになる方にきっとお役に立てる情報かと思いますので、ぜひ読んでしっかり備えましょう。
ただし、分量が多くなりますので前編と後編に分けてお届けます。

前編はこちら

陣痛が来ても慌てない!事前の準備と当日したいこと

陣痛はいつ来る?

なんとなく予定日前後に産まれるようなイメージはありませんか?
初産の場合「予定日」が最も多く生まれている日であるものの、予定日に生まれる可能性は4.8%。
正常な出産期間は37週から41週までの35日間で、そのうちいつ生まれてくるかわかりません。
陣痛が起こるまでの前兆は人によって様々で、突然やってきます。
特に、初めてのママ・パパはどのような痛みなのか未体験。
いざ!という時のためにパパは仕事はほどほどにし、できる限りママのそばにいてあげましょう。

[参照:済生会新潟病院『出産予定日に関するよくある質問』]

陣痛が来たら病院に行くまでにしたいこと

破水していなかればお風呂に入る

産後は入浴をすることができなくなりますので、破水をしていなければお風呂に入りましょう。
清潔にしてリフレッシュしたり、身体をリラックスさせることでこれからの長い戦いに備えましょう。
温度が高い入浴や長時間入ることは控える方がいいとされています。
お風呂は滑りやすかったり窮屈だったりすることがありますので、パパはママが安心して入浴できるようにサポートに徹しましょうね

食事や睡眠をする

思うように食べられなかったり寝られなかったりするかもしれまんせんが、痛みが強くなる前に食事や睡眠をすることが大事です。これから長時間の戦いが始まりますので体力をつけておくためです。
パパはママが食べたいもの・食べられるものの準備はもちろん、リラックスして寝れるように暑さ・寒さコントロールや痛みが出ている箇所をさするなどできるとよいでしょう。

連絡先、タイミング、荷物の最終確認

上記の、事前にしておくことの最終確認をしておきましょう。
いざという時に、充電がなかったり連絡先がすぐに出てこなかったりすると大変です。
パパは、ママが準備した物がどこに何が入っているか把握できていますか?
分娩室にて「〇〇取って!」と言われた時にもスムーズに対応できるようにしておきましょう。

陣痛〜分娩・立ち会いでパパがすべきこと

陣痛から分娩までの大まかな流れ

産院によって、流れや病院に連絡するタイミングなどは異なります。
正確な流れは、産院からお伝えされる案内に従ってください。

①病院へ連絡する

○陣痛が始まった時○
初産婦さん:子宮収縮が規則的に10分おき程度になった時に連絡
経産婦さん:子宮収縮が規則的に20~15分おき程度になった時に連絡
ただし、切迫早産の可能性などが病院から伝えられている場合や既往がある方は、子宮収縮が不規則であっても病院に連絡して病院に行くタイミングを相談しておきましょう。

○破水した時○
すぐに病院に連絡&清潔なナプキンをあてて病院へ
もし、破水の可能性があるかもしれない?という曖昧な場合でも病院に連絡して相談できると安心です。

○そのほか異常が考えられる時○
生理の日よりも多い出血があった時、お腹が硬くなりおさまらない時、胎動が感じられないor極端に少なくなっている時など、通常とは異なる違和感がある時や痛みがある時はすぐに病院に連絡をしましょう。

なお、病院への連絡はパパがしたくなりますがママ本人が話すことになると思います。ママがご自身の身体の中で起こっている変化を正しく病院に伝えることが大切です。
パパは、電話をかけてつなぐことやママの電話中に話を聞きながら準備をするなどできることを探しましょう。

②荷物の準備

上記の通り、おそらくママがご自身でまとめた「陣痛バック」と「入院バック」があるはずです。
何か足りないものはないか?どっちのバックに入るか?など事前に確認しておくようにしましょう。

③病院までの移動

病院への移動の方法は確立していますか?
移動方法はたくさんありますので、どのような方法で行くかはご家族で話し合いましょう。

どんな方法がある?
1.パパが自家用車を運転して向かう
2.パパが不在時などに親族の運転で向かう
3.タクシーを利用する etc…
 (陣痛タクシーの予約に関しては、上記をご参照ください)

事前に決めておくことでもし想定していなかったタイミングでも行動できるようになります。また移動中に破水する可能性もあります。移動中の座席にはビニールシートをすぐに広げられるようにしておきましょう。

移動はできる限りパパがサポートすることでママも安心できるでしょう。

④陣痛室

病院や状況によって陣痛室で過ごすかどうかは異なりますが、10分間隔から3分間隔ほどになるまでの時間を耐えます。

陣痛室では、着替え等をした後に必要な検査を行います。
赤ちゃんが元気かどうか、分娩の進行状況、お腹の張り具合などを分娩監視装置(NST:ノンストレステスト)等を使用して確認します。

長時間に渡り陣通と戦うことになりますので事前に用意していた飲み物や食べ物にて分娩に備えます。病院によっては「陣痛食」を出してくれるところもありますよ。

[パパが同席できない場合にすること]

初産婦さんであれば、誕生まで10時間近くかかります。そのためパパはどこか別の場所で待機しておくよう伝えられるかもしれません。
パパもこれから始まる分娩に向けて心の準備をしておくことも大事です。立ち会いに向けて体力の温存・回復に努めましょう。
また、会社や両家家族に連絡しておくのもこのタイミングで行いましょう。
(移動中や立ち会い中はママのサポートに徹しましょうね!)

[パパが同席できる場合にすること]

病院や状況によって対応が異なりますが、陣痛に耐えながら過ごす数時間は地獄のよう。パパがそばにいてくれることはきっと心強いでしょう。
ママがしてほしいと言ったことは全てしましょう。
よかれと思ったことでもママが嫌がった場合はすぐにやめましょう。
ここではパパのサポートスキルが物をいいます。

ママがしんどそうな時に何ができる?
1.ママが一番楽な体勢や楽になる方法を適度なタイミングで確認する
2.辛そうな表情をしている時は背中をさすったり手を握ったりする
 └痛みは段々と下の方に向かいます。マッサージする場所・強さは適宜確認しましょう。
3.大きな呻き声を上げた時は飲み物を口元に運ぶ
4.助産師さんのアドバイスをもらう
5.テニスボールで会陰を抑える   etc…

男性には想像が及ばないほどの痛みに耐えている状況です。
パパは冷静に。
「ママが一番しんどく、一番焦っている」
ということを肝に銘じて何を言われても何をされても落ち着いて過ごしましょう。
スマートフォンの使用は最小限にして「全力でママのことをサポートしている感」を演出することも大事ですよ!

⑤分娩室 -出産の立ち会いへ- 

ここも病院や状況によって異なりますが、初産婦さんの場合は陣通が1〜3分間隔になるといよいよ分娩室に移動します。

分娩室に入ると「分娩台」のあがり、足を開いた状態で座ります。
分娩台の両脇にはバーがあり、いきむ時に握れるようになっています。
痛みが少なく、いきみやすい体勢になれるようにベッドの角度等を調整することも大事です。

このタイミングでは、1〜2分おきで約30~60秒の痛みがやってきます。この痛みが来ている間が「いきむ」タイミングです。助産師さんの声かけに従いながら、息を吸ったり息を吐いたりして痛みに耐えながら、いきむことで、少しずつ少しずつ赤ちゃんが出てきます。

パパは目の前でママが苦しそうにしている姿が辛かったり、焦ったりする気持ちがあるかもしれません。
しかし、ここはやはり「ママが一番しんどく、一番焦っている」を念頭に置いておきましょう。パパが焦ったり困惑したりしている姿にママはげんなり。今後ずーっとそのことを引き合いに出してくることでしょう。

[立会出産時にできるパパのサポート]

立ち会い時は、これまでのサポートスキルを最大限に発揮する場面です。
ここでの立ち居振る舞いによって、今後のママとの関係が大きく変わると言っても過言ではないかもしれません。
そうは言っても、張り切り過ぎて医療スタッフの邪魔になっては元も子もありませんのでご注意くださいね。
また、パパがよかれと思ってした行動もママからするとしてほしくなかったと思うことがあります。
ママの希望を聞きながら、ママの痛みやしんどさを軽減できるように努めましょう。

立ち会い時にパパには何ができる?
1.陣通の合間に合わせて汗を拭いたり、水分補給を手伝ったりする
 └ペットボトルストローは必須です。
  お茶やスポーツドリンクなど数種類のドリンクを用意しているはずなので、
  ママがその時々に欲しい飲み物をすぐに渡せるようにしましょう。

2.手を握るなど痛み軽減のためにできることする
 └タオルを噛むことで痛み軽減することもあります。ママがどうしたら少しでも痛みが
  軽減するのかを聞いたり試したりしましょう。

3.乱れた呼吸のサポート
 └様々な呼吸方法がありますが、ママは痛みで息をすることができなくなることがあります。
  いきむために息を吸い酸素を肺に溜める必要がありますが、そのためにはまず
  息を吐く必要があります。が、呼吸が乱れると息を吐けなくなります。
  助産師さんのリードに合わせて、パパも声かけしてみましょう。

4.今起きていることの説明&できていることの賞賛&労いの言葉がけ
 └ママはこの瞬間まさに命懸けで出産に臨みます。そんな時に唯一の頼りがパパです。
  今分娩がどのような状態なのかを伝えたり、できていることを賞賛したりしましょう。
  「今の呼吸めっちゃよかったよ!」「頑張っているよ!」「痛みに耐えてくれてありがとうね」などなど、
  状況説明と感謝と労いはセットで声かけできるとよいですね。

ママのために上記のようなことをたくさん考えてサポートできるパパは、ママにとって誇らしいでしょう。
ただし、張り切り過ぎてカチコチに緊張して物を落としたり、必要以上に助産師さんに質問攻めしたり
声かけが多すぎてうるさかったり、なんてこともあるようです。
力み過ぎは厳禁。落ち着いて、冷静にサポートできるようにしっかりとシュミレーションしておくことも大事です。
言わずもがな、「疲れた」「しんどい」「まだかかるのかな」「あとどれぐらいかな」などは当たり前に言わないようにしてください。誰よりもそれを思っているのはママの方。分娩室では誰よりもママが一番しんどくて辛いことを心得ておきましょうね!

まとめ

今回の記事では、パパになるまでの道のりで夫ができるサポートや心構えを研究しました。
自分の愛する人が苦しそうにしている状況はとってもつらくてしんどいものです。だからこそ、今回のような知識を身につけておくことが非常に重要だと思います。
読んでくださった方のご家族が無事にご出産できるよう心よりお祈り申し上げます。

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