【産後うつ】パパが知りたいママの産後の体を解説!

ママ

こんにちは。パパ育ラボTa室長です。

今回は産後のママの状態について解説をします!

「産後うつ」や「産後クライシス」といった言葉から連想されるよう産後のママの状態はかなりしんどいというイメージはお持ちだと思います。
しかし具体的に「なぜしんどいのか」「どうしんどいのか」がわからずに困惑する方もいています。
今回は我々パパが、ママのしんどさとそれに伴う必要なサポートについて研究をしていきます。

産後=全治2ヶ月の交通事故後

産褥期とは?

ママの産後の状態を産褥期(さんじょくき)といいます。
産褥期は、出産後に妊娠や分娩によって変化した身体が回復し、新生児との生活に適応するための期間を指します。
個人差がありますが、通常は出産後6週間から8週間続きます。

ママの身体は赤ちゃんを産むために子宮が通常時の20~30倍の大きさになり、そのほかの臓器も押し上げられた状態です。
また分娩時に産道を通るために骨盤が大きく開いたことで、骨盤を支えるための靭帯が伸びた状態になっています。

産後の状態は「交通事故にあった状態」と表現され、全治1~2ヶ月と例えられるほど大きなダメージを受けています。
そう考えると、我々パパも想像しやすいですね。

産後の身体の変化と痛み

出産の後、胎盤が剥がれ落ちることをきっかっけとして身体は「出産のための身体」から通常の身体に戻りつつ「赤ちゃんを育てる身体」へと変化します。
パパからするとママの身体にどのような変化や痛みがあるのか、想像しづらいですよね…。
その際の具体的な痛みについてまとめました。

子宮収縮と後陣痛

妊娠中に通常の20~30倍になった子宮は急激に収縮し、6~8週間かけて元の大きさに戻ります。
その際に陣痛と似たような痛みが生じることから「後陣痛」と呼ばれます。
赤ちゃんがおっぱいを吸う刺激が子宮の収縮を促すホルモンを発生させるため、授乳中に痛みが発生することが多々あります。

傷口の痛み

産道から生まれる経膣分娩の場合、約8割の方が「会陰切開(えいんせっかい)」や「会陰裂傷(えいんれっしょう)をしています。
分娩時に大半の人が「切る・切れる」経験をしているわけですね。

Ta室長も立ち会いをしましたが、ママが会陰をハサミで切られる姿はかなり衝撃的でした…!

また、帝王切開の場合はシンプルにお腹を切られているわけです。

産後は座ること自体が困難な場合があり「円座クッション」などを重宝します。
実は産後すぐは身体が変化しているため痛みを感じにくかったり、入院中は痛み止めを飲み痛まなかったりします。
退院後、家で痛みが強くなってくることがわかっています。
特に産後1~2週間は激痛ですので、パパは最大限のサポートを心がけるようにしましょうね。

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おっぱいの変化

産後数日後から、母乳分泌ホルモンである「催乳ホルモンのプロラクチン」と「射乳ホルモンのオキシトシン」の2つのホルモンが分泌されます。
赤ちゃんが乳頭を吸う刺激によってホルモン分泌が盛んになるため、たくさん吸わせる必要が生じます。

授乳にはたくさんのホルモンが分泌されたりエネルギーを必要としたりするため、相当な体力が消耗されると言われています。
それだけではなく、母乳が詰まってしまったり傷ついた乳頭から細菌に感染したりすることで乳腺炎を起こすこともあります。
痛み、張り、赤み、発熱など様々な症状がでますので、ママがそのような発言があった場合は母乳外来の受診を勧めましょう。

また、授乳時に「気持ちが悪くなる」「イライラする」などの不快感を抱く方がいます。
これはD-MER(ディーマー・不快性射乳反射)と言われる症状で、ホルモンの分泌のために脳内のドーパミンが一時的に低下することが原因と考えられています。

オキシトシンは「幸せホルモン」と耳にしたことがあるパパもいらっしゃるかもしれません。
知識があるために、「授乳は幸せな時間だ」という勝手なイメージを持ってしまうかもしれませんが決して全員がそういうわけではないということを心得ておいた方がよさそうです。

骨盤について

赤ちゃんが産道を通りやすくするために妊娠後期からだんだんと骨盤が緩んでいきます。
「骨盤が緩む」や「骨盤が開く」という表現をされるのをよく聞きますね!
産後はすぐに安定するわけではなく、産後3~4ヶ月は骨盤は不安定な状態です。
加えて、骨盤周りの靭帯や筋肉も緩んでいるため、私の嫁さんは「ぐらぐら」と言っていました。
そのような状態で赤ちゃんを抱っこしたり、立ちっぱなしだったりすると腰や身体に対して非常に負担を与えることになります。

産後は2ヶ月以降から整骨院に通うなどして身体を元の状態に戻すための措置が必要不可欠です。
その時にパパがワンオペ育児ができるとママも安心して整骨院に通うことができますね!

そのほか妊娠や分娩に伴う痛みや負荷が身体中にあることでしょう。
やはり「交通事故にあった身体」としてパパは認識しておけるとよいかもしれません。

産後に起こりやすい体調不良

上記以外にも下記のような体調不良を起こしやすくなっています。

覚えておく必要はないですが、知っておけるとママの訴えに反応しやすくなります。

  • 悪露(おろ)がでる
    産後、胎盤などの一部や子宮内膜、分泌物の排泄のことを言います。生理の時のような出血で量も多く、悪露がなくなるまでシャワーしか入れないのです。通常は1~2ヶ月程度で収まり、日に日に色もおりものの色になり、量も減っていきます。
    産褥パッドや生理用ナプキンはマストなのでパパが買えるように準備しておきましょう。
    デリケートゾーンを洗う用のボディソープなどがあると嬉しいですね。
    こちらの石鹸はTa室長の嫁さんが重宝しているものです。


  • 尿漏れ
    出産で緩んだ骨盤底筋は、骨盤と同様に徐々に戻ります。それまではくしゃみなどの衝撃で腹圧がかかり尿漏れしやすくなります。
  • 立ちくらみやめまい
    出産での出血や、母乳を作るために水分や血液が使われるなどの理由から、産後のママは立ちくらみや脱水が生じやしくなります。普段以上に水分補給ができるよう、パパがママのドリンク担当になるのもオススメです。

産後のママの感情は不安定?

続いて、パパが知っておけるとよいママのメンタルについて研究をしていきます。
ホルモンバランスの関係で、これまでのママと違って落ち込みやすかったり涙もろかったりしてパパも混乱されるかもしれません。
産褥期は、出産後の女性が体調や感情の変化に悩むことがある特別な期間です。以下に、産褥期に起こりやすい感情やその理由について解説します。

幸福感・喜び

これは言わずもがな。赤ちゃんが誕生したことで幸福感が満ち溢れます。母乳分泌のためのオキシトシンなどのホルモンも分泌され、母になった喜びを感じやすくなります。パパもぜひその幸福感を楽しみましょうね。

疲労感・不安感

上記で研究したように出産や授乳、新生児のお世話により疲れが蓄積しやすくなります。新生児は目を離すことができず心身ともに休みづらいのです。それに伴い、責任感からの不安も生じるでしょう。

パパが育児休業を取得してくれることで、疲労感や不安感は減少できると思われます。

寂しさ・孤独感

これまでのように1人の時間を確保することやランチに行く機会もありません。それどころかトイレに行くこと、お風呂でゆっくりと身体を温めるということも難しくなります。
自分でコントロールできたことも、何よりも子を優先する日々の連続。社会から孤立するような気がしていき、寂しさや孤独感をいただくようになります。

パパが一緒に育児をし一緒に話して悩むことで、ママも自分1人ではないと心強くなること間違いありません!

自信の喪失

赤ちゃんのお世話は人によっては難しいと感じるかもしれません。
 夜全く泣き止まないこと
 母乳やミルクを規定量飲んでくれないこと
 体重が思うように増えないことなどなど想定していたよりもできない/うまくいないことがたくさん発生します。
それにより子育てができるのだろうか?と自信がどんどん喪失していくのです。

罪悪感・焦燥感

完璧な母親であるべきというプレッシャーに対して④の通りうまくできないことの連続から、罪悪感や焦燥感にかられることもよくあります。
 授乳の姿勢が定らずに子が泣き続けていること
 沐浴の10分という制限時間通りにいかずに子の身体が冷えてしまうこと
 夜泣きしてるにも関わらず疲労から身体を起こすことができないこと
  などなど
子に対して「ごめんね」「母親なのに」と涙を流してしまうこともしばしばあります。

感情の起伏

上記のような子の誕生に伴う喜びや幸福感と疲労感や不安、焦燥感といった様々な感情が生じています。ホルモンバランスの関係により様々な感情の起伏が激しくなります。
泣きたい気持ちと喜びの気持ちが交錯し不安定な日々が続くでしょう。
これまでは怒らなかったようなことに敏感になったり、パパの不用意な発言に対して急に悲しくなったりします。

その時は、「なんだよ!」とパパが感情的になるのではなく「ホルモンバランスの影響だな」と理解し、励ましたり寄り添ったりするような声かけをするようにしましょうね。

産後のママは非常にセンシティブになり10人に1人は「産後うつ」になっています。
あるデータでは、出産後1年未満のママの自殺数は92例にものぼります。産後のママを救える最も近い人は、あなたです。
様々な理由があり、パパもしんどいことや忙しいときはあると思います。
でも、「もしあの時にママをサポートできたら」と後悔した時にママがいなくなっていることもありえるのです。
どうか、一緒にママと子育てや家事をして力を合わせていきましょう。
きっと楽しいこと嬉しいことがたくさんあると思います!笑顔を忘れずに!

[参照:NHK 知ってほしい“産後のうつ”~92人自殺の衝撃]

まとめ

今回の研究では、産後のママの身体面、精神面を調査しまとめて解説をしました。
産後のママは「交通事故後!」ということと「産後うつは10人に1人!」ということを忘れずママの声に耳を傾けましょう。
ママ友同士で、パパの話題は尽きません。その時にあなたのことを少し自慢してくれたら嬉しいですね!
ママと子と過ごす人生がスタートします。どうか楽しくて笑顔がある日常になりますよう、この研究がお役に立てられたら幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。 

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